燃料電池には、電解質の種類によって、燐酸型・アルカリ型・溶融炭酸塩型・固体電解質型・固体高分子型がありますこれらは電解質の種類によって分類されます。

このうち、アルカリ型は宇宙開発用に利用されています。

映画の≪アポロ13≫で知られるようになりました。

固体高分子型は、家庭用コージェネレーションや自動車、モバイル機器用電源に有望とされ実用化間近です。

また、『燐酸型』はすでに、オフィスや工場などのコージェネレーションとして実用化されています。

これよりさらに高い発電能力を持つのは『溶融炭酸塩型』です。

このように、燃料電池にもさまざまな種類があり、その特徴によって使用される用途が異なるのです。

燃料電池の種類
  固体高分子形
(PEFC)
りん酸形
(PAFC)
固体酸化物形
(SOFC)
溶融炭酸塩形
(MCFC)
原燃料 都市ガス、LPG、メタノール等
電解質 固体高分子膜 りん酸 安定化ジルコニア 炭酸塩
運転温度 70〜90℃ 200℃ 700〜1000℃ 650〜700℃
発電効率(HHV) 30〜40% 35〜42% 40〜65% 40〜60%
発電規模 数W 〜数百kW 20kW〜1万kW 1kW〜数十万kW 数百kW〜数十万kW
開発段階 研究〜実用化段階 商用化段階 研究〜実用化段階 実証段階
装置例 固体高分子形(PEFC)写真 りん酸形(PAFC)写真 固体酸化物形(SOFC)写真 溶融炭酸塩形(MCFC)写真
(NEDO技術開発機構より出典 http://www.nedo.go.jp/


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