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――観察して思ったこと――
水槽で生きている有孔虫を観察して思ったことがあります。
彼ら、有孔虫は必ずしも光の強いところにいると言うわけではいないということです。
有孔虫は生活のところでも説明したように、体内に共生藻を持っています。
共生藻が光合成で作り出すエネルギーで生きています。
ということは、光が弱いよりも強いほうがいいのではないかと思っていました。
すると、有孔虫も光の良くあたるところに集まるのではと思っていました。
ところが違ったのです。
ライブロックと言うものがすいそうに入れてありますが、
有孔虫はこのライブロックの暗がりに集まっていました。
暗がりといっても、薄暗いところです。そこは、他の場所よりも光が少なく、
サンゴが長期間いると死んでしまうくらいです。
もちろん全ての有孔虫がそこに集まっているわけではありません。
しかし、何固体もの有孔虫が薄暗い場所に集まっていると言うことは
何か意味があるのではないでしょうか。
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