おとな > 遊びの発達3ステップ / 第1ステップ

子供達は幼児期と呼ばれる6歳前後までに約15000時間遊ぶと言われています。この事から計算すると、生まれてから6歳までのすべての時間の約28.5%、一日当たり約7時間遊んでいることになります。子供達は私達の知らないところでもたくさん遊んでいるでしょうし、大人が“遊び”と認識できない様な事でも旺盛な“好奇心”から遊びとして楽しんでいますから、実際の数字はもう少し大きくなると予想されます。子供達がこんなに遊ぶのはなぜでしょう。

大人にはとても気がつきにくい事ですが「手に持っているものを放すと下に落ちる」、「頭を叩かれると痛い」「人をぶつのは良くない」といった当たり前のような事を、私達はおそらく、幼児期の間に遊びを通して知ったはずです。生まれたての草食動物は、すぐにでも走り始めなければ肉食動物に襲われてしまうため、本能によって立ち上がろうとします。同じように人間の子供も、生きていくために必要な最低限の情報を幼児期に本能的に得ようとしているのです。“好奇心”は本能として、その為にあるのではないでしょうか。


母子手帳より