動植物、2〜3割絶滅??
地球温暖化が進むと、約50年後には動植物の18〜35%の種が絶滅するおそれがあるという予測を、英国や豪州など14の研究機関が共同で、まとめた。8日付の英科学誌ネイチャーで発表する。
研究グループは、2005年までの温度上昇を最小で0.8〜1.7度で、中程度で1.8〜2度、最大で2度以上という風に想定した。
欧米や豪州、アフリカ、中南米の約1千種の植物と動物を対象に、生息域の変化などから各生物の絶滅の可能性を試算した。
中程度の上昇の場合には、寒冷な高緯度や高地などに移動できたとしても約2割の種が絶滅するおそれがあるとした。
移動出来ないと3割が絶滅の危機に瀕している…。
地域別では、豪州のチョウは最大で半分以上の種がいなくなると予測された。
欧州の鳥も約4割が危機にさらされるという。
また、熱帯より温帯域で影響が大きく、絶滅のおそれが高まるとみている。
国立環境研究所の原沢英夫(環境計画研究室長)の話
→「温暖化の視点から生態系の変化を詳細かつ大規模に調査したのが始めてだろう。
早急な温暖化防止策の必要性が改めて示された。」