両生類の減少と気候変動の関係

1970年代終わり頃から、世界各地で両生類の急速な減少や絶滅が確認されました。

アメリカの研究者チーム
「世界的な気候変動が両生類の卵の死に直接関わっていることを初めて確認した」と発表。

北アメリカ西部のカスケード山脈にはヒキガエルの一種の繁殖地が多数あり、10年以上に渡る野外調査データと気候変動データを比べたところ、

夏のエルニーニョが強い

カスケード山脈の冬の降雨・降雪量が少なくなる

春にカエルが産卵する湖や池の水深が浅くなる

卵が有害な紫外線B波によりさらされるようになる

水棲菌の一種により死ぬ割合が高くなる

という関連があることがわかりました。

研究チームは

@世界規模の気候変動が生態に与える影響を理解するためには、研究地域の生態を詳しく知るとともに、長期的なデータを得る必要がある
A気候変動に対して特に敏感な両生類が急速に減りつつあることは、地球の生物多様性を脅かすものに関して何か重要なことを物語っているかもしれない

と語っています。