新選組の隊旗




■新選組の隊旗のデザイン■

新選組のあの有名な浅葱色にダンダラ模様の羽織とほぼ同時期に、 「誠」の字を染め抜いた隊旗を作成しています。
京都高島屋で作成された隊旗は、赤い色の生地で中央に白く「誠」の一文字。
そしてその下の方には羽織と同様、白い山形模様が入っています。
また、その他「誠」の字のみで山形のない旗、形が正方形の旗などいくつかの 種類の隊旗があったと目撃記録があります。
大きさは縦121センチ、横91センチ。
実際には隊旗は一種類だけではなく、「誠忠」の二文字が入った旗もあったと言われています。






■隊旗の由来■

隊旗の山形については隊服の羽織同様、忠臣蔵の衣装をイメージしたと考えられています。
そして「誠」の一文字。
これは旗が最初に作られた時、新選組はまだ壬生浪士組だった。
その壬生浪士組のイメージロゴとして認識される重要な言葉だったのが「誠」の一文字です。

この「誠」という言葉を近藤勇が好んでいたと思われる説があります。
例えば近藤の和歌や辞世の句は、君主に対しての忠誠を述べたものばかりなのです。 忠臣蔵の衣装をイメージして作った隊服同様、「忠誠」をモットーとしていた隊士たちが選ぶことは自然な流れだったと思います。






■隊旗持ち■

隊旗を持つ役を務めていたのは隊士の尾関雅次郎。
しかし普段の市中見廻りの時は使われなかったと言われています。
また正式な行事の時などは必ず先頭に掲げられていました。


※注意※

これらはあくまで資料をもとに考えられる有力な説です。

実際に隊旗は他数あると考えられています。


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