COP2においてCOP3が日本の京都で開催されることが決定し、世界の目は次第に日本に向けられるようになった。そしてついに1997年12月1日、京都の国立京都国際会議場でCOP3が開催された。161カ国の政治代表団とNGO、マスコミ関係者など1万人を越える人々が一堂に会し、議長は当時の旧環境庁(現環境省)長官大木浩氏が務めた。この会議は各国の利害が対立していたために議論は非常に難航した。そのため最終日になっても合意を得られず、徹夜の協議の末明くる日の午後になってようやく合意が成立し、ようやく京都議定書が採択されたのだった。京都の議定書に合意によって、世界は気候変動問題の解決に向けて本格的な第一歩を踏み出すことになった。
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