残念!!! 答えは、「イ」なんだよ。 江戸時代半ばの松前藩の領地は、北海道のごく一部だけでした。 今も北海道の西南に「松前町」という町がありますが、松前藩の領地はその松前町の 周辺だけで、北海道全体の面積の30分の1ほどしかありませんでした。 その代わり、松前藩は「北海道全域の全住民=アイヌの人たちと独占的に交易する特権」を 幕府から与えられていました。 北海道には、サケやニシンなどの魚や昆布などの海草が豊富で、たくさん採れました。 それに、アイヌの人々は狩りの名人で、鹿のほかオットセイなどめずらしい海のケモノを 採りました。そして、本州の日本人はそういう北海道独特の産物を欲しがりました。 一方、アイヌの人々は、日本の商人が持って行った酒や米、陶磁器、鉄製品その他の品物を 欲しがりました。そこで、アイヌの人々との交易は、多くの利益を生みました。 松前藩にはそういう取引をする特権があったので、米がとれなくてもやっていくことができた のです。江戸時代の半ばごろ、松前の町は仙台以北でもっとも人口が多くにぎわっていたと いいます。 ススム |