先にやって来て沼貝達を踏み潰した女は、悪い男であるサマユンクルの妹でした。
一方。
助けてくれた女性は、勇者であるオキキリムイの妹でした。
そこで沼貝達は、憎らしいサマユンクルの妹には仕返しをしました。
栗畑を枯らしてしまったのです。
オキキリムイの妹には、感謝の意味を込めて沢山の収穫をさせました。

沼貝の力で田畑が豊作になるか、不作になるか、が決まると分かった人間の女たちは、
栗の穂を摘む時は沼貝の殻を使う様になりましたとさ。

と、一つの沼貝が物語りました。



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