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■ 斜視 |
斜視とは,両眼の視線が正しく見る目標に向かわないものをいいます。外見上は片方の目が正しい方向を向いているのに,他の目が内側や外側,あるいは上下に向いている異常です。 |
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■ 斜視の原因 |
斜視は眼球を動かす働きをする眼筋と重要な関係にあります。私たちが,普通物を見るとき,両眼の眼筋が微妙に調節して,見たいところに焦点を合わせるように眼球を動かしています。そのため,眼筋の神経支配の異常,眼筋そのものの異常,眼筋附着郡の異常などにより斜視が起こります。また,強い遠視や近視がある場合,片眼の視力不良の場合などに両眼の眼筋の微妙なバランスがくずれて斜視になることもあります。乳幼児期の異常は,しばしば正常な視機能の発達をそこなうことがあり,斜視の原因になることがあります。 |
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■ 斜視の種類 |
○原因による分け方 麻痺性斜視(眼筋麻痺による)共同性斜視(眼筋麻痺以外による) (一般に斜視といった場合はこれを指します)○目の位置による分け方 内斜視外斜視 上下斜視 回旋斜視 ○斜視眼による分け方 交代斜視(斜視眠が左右どちらか一方と決まっていない)片限斜視(斜視眠が左右どちらかに決まっている) ○状態による分け方 恒常斜視(いつも斜視状態にある)間欠斜視(ときどき,または為る条件下で斜視になる) |
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■ 内斜視 |
内斜視は斜視の中で最も多く,約70%を占めています。内斜視には,調節が強く関係しているものとそうでないものとがあり,治療や予防の上で大きく違ってきます。 (1)調節性内斜視 これは,調節(ピントを合わせること)をするときに過剰な眼球の内よせが起こり「より目」の状態になることで,遠視が原因になっていることがはとんどです。初期は間欠斜視,交代斜視ですが,放置しておくと,恒常斜視,片眼斜視になり,斜視眼が弱視になることがあります。1歳以後,普通2,3歳で発症します。早い時期に眼鏡装用をすることなどの適切な治療をする必要があります。 (2)非調節性内斜視 生後6ヵ月以内の早期に発見される恒常斜視です。主に手術による治療を行ないます。また,一眼の失明や高度の視力障害があるときにも起こることがあります。 |
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■ 外斜視 |
内斜視は比較的乳幼児に多くみられますが,外斜視は年齢にかかわらずよくみられます。遠くを見たり,ぼんやりしているときに現われる間欠斜視が多く,一眼が失明または高度の視力障害があるときには恒常性外斜視になることがあります。治療は,手術,眼鏡装用(プリズム),視能矯正など場合によって異なります。 |
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■ 斜視の治療 |
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