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■ 机の照明と明るさの関係 |
机の上は,明るすぎても暗すぎてもいけませんスタンドは,筆記用具を使う反対側の横(普通は左側)または後ろの方にあって,直接に光が目に入らないようにすることです。 机の上では,スタンドから30cm以内で300ルクス,50cm以内では150ルクス以上必要です。また,部屋の電灯をつけて室内での明暗をなくすべきです。
身長別の机とイスの理想的な高さ
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■ テレビの正しい見方 |
テレビを見る機会が多くなってから近視が非常に多くなってきたといわれますが,直接の原因はわかりません。ただ,テレビを見終わった後は,近点距離が長くなり,調節時間が変化することから悪い影響をおよぼしていると考えられます。テレビを見るときの注意として,次のことに気をつけてください。 (1)テレビとの間は2m以上あける。 (2)画面のまわりは30ルクス以上にする。 (3)画面のきれいなものを見る。 (4)画面の高さは目よりやや低く,また見る範囲は30度以内。 (5)画面に他の光が反射しないようにする。 (6)長時間見ることをやめる。30分見たら5分休み,コマーシャルのあいだは必ず遠くを見るようにする。 (7)見るときは正しい姿勢で見る。じっと一定の姿勢で見た後は少し首や肩の運動をする。 |
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■ 脊柱側わん症の影響 |
先天性側わん症に比べ,突発性側わん症は整形外科のガンといわれているほどむずかしい病気です。というのは,原因が今一つはっきりしないところがあるためです。現在のところ,学童期,思春期の不良な姿勢によって起こると考えられていますが,その原因としては, (1)外因性 (1)成長期での過度の体重 (2)身長の急激な変化 (3)病後の衰弱 (4)栄養不足 (5)運動不足 (6)長時間の座居,立ったまま (2)心因性 社会的な生活環境からくる情緒不安定など 次に側わん症と目との関係は,中枢神経障害または,頭,脳の中のどこかに障害があって側わん症を起こし,このために,目の筋肉に関係していると考えられる器質的な障害,その他側わん症の子どもは,脊椎の異常によって頸椎のところにある神経の集まり(神経叢)に影響を与え,視力が変動する場合があるといわれています。 また,最近の発表では,近視の中に側わん症をともなう女性が大変多いことがわかってきました。側わん症矯正理学療法を行ない,側わん症がよくなってくると,近視の屈折力,調節力,裸眼視力が改善していく傾向にあるといわれています。 側わん症の子どもたちは,正常な子どもたちと比べて,屈折力の改善がしにくいということと,目の方にも悪い影響をおよぼしているという発表があります。視力をよくするためには,側わん症をよくしなければなりません。 そのためには, (1) テレビを見る姿勢 (2) 食事,読書,学習のときの姿勢 (3) 通学時のカバンと持ち物の種類,重さ (4) 髪の長さ (5) 寝具の種類 (6) 学習机・いすの高さ などに注意することが必要です。
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