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翼状片
翼状片とは白目(結膜)の組織が黒目(角膜)に入り込んでくる病気です。角膜中央部にまで及ぶと乱視が強くなったり、視力障害が起こるため、ある程度進行したら切除が必要です。
翼状片の原因は、まだ明らかになってない。しかし、屋外で働く男性に多いため、紫外線などの刺激がよくないのではと言われてます。
手術は点眼麻酔を使って30〜45分ほどで終わります。元々、この病気は切除後の再発がやや高い(30〜50%)のですが、遊離結膜移植という方法を用いれば、再発はきわめて低く抑えられます。(5%程度)手術自体は難しくはありませんが、再発しやすい病気です。
再発してしまうと再手術が必要ですが、再手術を繰り返すたびに手術が難しくなってきます。そのため、翼状片が小さいうちは手術を急ぎません。ある程度の大きさになり、明らかな進行性が認められれば手術をする必要があります。手術当日と翌日は、目の痛みを感じることがありますので、鎮痛剤を飲むこともあります。
2〜3日もすれば痛みやごろごろ感も減少してきます。手術後1週間程度は、目の中に水が入らないように注意して下さい。
手術後はしばらく充血が続きますが、約3週間程度で充血は消退します。
切除した部分に、翼状片がまた伸びてこないように、抗癌剤にも使われている薬剤を手術中に数分間塗布したり、正常結膜を移植したりします。
手術しても、充血に関しては、程度は軽くなりますが完全には治らないことが多いです。再発を繰り返す人に多くみられるのは、瞼と眼球が癒着して、眼球運動障害を起こすことがあります。
■ 自覚症状
鼻側の内側から茶目に向って白目に似たようなものが扇状にのびてくる。
最初は、無症状のことが多い。大きくなってくるとコロコロする(異物感)。茶目を越えて
くると乱視(ゆがんだり、二重にみえる)が発生し、黒目(ひとみ)にかかってくると、
見えにくくなってくる(視力低下)。