動物の目

角膜
黒目の部分にある透明な膜。いわば光を通す窓の部分。 外界と眼球の境界面にある、0.5mm程度の薄い、無色透明な膜 。

■ 強膜、結膜
眼球のいちばん外側を覆っているのが強膜。その上とまぶたの裏側に、結膜という薄い透明な膜が張っている。 まぶたの裏にある薄い膜を結膜と呼んでいます。結膜から粘液が分泌され、涙腺(るいせん)から分泌する涙とともに結膜や角膜を潤し、細菌を洗い流している。
この粘液が乾いて固まったものが「目やに」となります。

■ 瞳孔
黒目の真ん中の「ひとみ」の部分。暗いところでは大きく、明るいところでは小さくなる。

■ 虹彩
瞳孔を囲む放射線状の部分。縮んだり伸びたりすることで、瞳孔の大きさを変えて、目に入る光の量を調節している。 瞳の部分を虹彩と呼び、 カメラの絞りに該当する機能 を有します。そしてその中央が光を通す為の窓となり「 瞳孔 (どうこう)」と呼ばれています。
虹彩には メラニン色素 が含まれ、色素が多いと茶色に、少ないと青色の瞳となります。
又、メラニン色素は 紫外線を遮断する働き があります。

■水晶体
目の中にある透明なレンズ。光を屈折させて、近くを見るときにピントを調節する役割がある。 無色透明 で 弾力性 があり、周りを囲む毛様体の伸縮により水晶体の 厚みを変えています 。
水晶体の成分は、 たんぱく質33%、水66%、ミネラル1% 。

■ 網膜
眼球のいちばん内側を覆っている薄い膜で、外の光がここに像を結ぶことで、ものが見える。眼球の内側に、硝子体を包む様に張り付いている薄い膜で、 カメラのフィルムに当たる機能を有します。

■ 黄斑部
網膜の中心部にあり、神経の束が集中し、物を見るために最も重要な部分。

■ 毛様体筋
水晶体を支えている筋肉で、緩んだり縮んだりすることで、水晶体の厚みを変化させ、調節を行っている。

■ 視神経
網膜に映し出された情報を脳に送る通り道。

■ 硝子体(しょうしたい)
透明なゼリー状の組織で、目の形を保っている。

■ 目の錯覚
そこにはなにもないはずなのに、なぜか見えてしまったり、同じ大きさなのに大きさ・長さ・方向などが違った見え方をする現象

■正視
前にピントが合う「近視」、網膜の後ろにピントが合う「遠視」、どこにもピントが合わない「乱視」

■角膜炎
角膜炎・角膜潰瘍は、黒目(角膜)に炎症や潰瘍が生じて、痛み、視力低下、流涙などを生じる病気
結膜は、外気と直接接触しているため、さまざまな異物が侵入しやすく、異物が侵入すると、目は反射的に涙を分泌して洗い流そうとしたり、血液中のリンパ球などが集まって異物を排除しようとします。しかし、異物の排除が十分に行われなかったり、体が過敏に反応すると、結膜に炎症が起こって、さまざまな症状が現れます。この状態が「結膜炎」です。

■ 緑内障
主に眼圧が高くなることにより、視神経がおかされて、視野障害が起こる病気

■ ドライアイ
ドライアイは涙液の減少あるいは、質的な変化により目の表面に障害を生じる疾患です。

■不正乱視
角膜の表面(まれに水晶体)が凹凸の不整形であって,ちょうど波うった鏡に映った像のような見え方をするものです

■老眼
加齢とともに水晶体の弾力性が弱まり,近い所を見るとき毛様体筋が緊張しても,十分な調節力がでなくなった状態

■不同視
左目と右目の屈折度が異なるものです。

■視野
片方の目で正面を見たとき,上下・左右の広い景色が目に入りますが,これを視野といい,目を動かさないで見ることのできる範囲です。

■マリオット盲点
目を動かさないで,耳側15度のところに,直径約5度のややたて長のだ円形の見えない部分があります。

■斜視
両眼の視線が正しく見る目標に向かわないものをいいます。外見上は片方の目が正しい方向を向いているのに,他の目が内側や外側,あるいは上下に向いている異常です。