色の判別

■どうやって色を判別しているのでしょう…

 網膜の厚さは中央部で約0.4mm、それ以外では0.15mmほどの薄い膜で、目の内側を覆っています。
  網膜は10層からなり、9層目に並んでいるのが、「視細胞」です。目から入った光が、この視細胞に当たると、細胞の化学構造が変化し、このときに発する電気信号が、視神経を経て脳へと送られます。

 つまり網膜は、光を像としてとらえるという最も重要な役割を果たしている部分です。特に重要なのが網膜の「黄斑部」で、直径1.5mm程度ですが神経の束が集まっており、最も画像解析度が高く、よい視力を出せる部分です。細かいものを見る場合は、この黄斑部で見ています。読書のとき、文字を追って目を動かすのは、黄斑部にピントを合わせているためです。

■三つの垂体で色を感知!

 視細胞には「桿体」と「錐体」の二つの種類があります。
  桿体は網膜に1億個以上もあり、主に暗いところで光の強弱を察知することができます。夜に行動する動物は、桿体をたくさん持っています。しかし、色を見分けることはできません。
  色を見分ける働きを担っているのは、錐体です。錐体は600万個以上あり、特に黄斑部に集中しています。

 錐体には三種類があり、それぞれの光の波長を感知して吸収しています。この三つの光のバランスによって、初めて「何色か」が決まるわけです。
  最近では、赤の光を感じる視細胞にも、ピンクっぽく見えるものとそうでないものの二種類があり、人によってどちらか一方を持っていることがわかってきました。同じトマトやバラの花でも、見えている「赤」の色は人によってそれぞれ違うのかもしれません。