梅雨



六月になるとオホーツク海には、低温多湿のオホーツク海高気圧が 発達し、北太平洋の高温多湿な小笠原高気圧との間に、前線を 作るようになります。これが梅雨前線で、梅雨となります。

梅雨は日本付近だけの現象ではなく、アジア全体の現象の一部です。

亜熱帯ジェット気流は、梅雨期になるとチベット高原にぶつかります。
このため分流が起き、一方はチベット高原の南側、日本の南海上を 通って日本の東海上にいきます。
もう一方は北側を回り、そこにある 寒帯ジェット気流と合流して強化され、中国東北部通って日本の 東海上に達します。

上空でジェット気流が合流するところでは、空気が集まることから 下降気流が生じます。それによって梅雨をひきおこすオホーツク海 高気圧が発達します。
亜熱帯ジェット気流が北上し、分流がなくなれば オホーツク海高気圧も弱まります。

梅雨のあと
梅雨が明けたあとには、北緯30度〜20度の成層圏にまで達する背の高い太平洋高気圧が、 夏の日本の天気を支配します。
「梅雨明け十日」といって、梅雨が明けてからの十日ぐらいが一番安定した天気になります。