出所:災害に備えるなら 歴史関係の資料集など
関東大震災が経済的に、どのような影響を与えたのかを。
社会的に見ていきます。
・どさくさにまぎれて
二次災害の恐怖(人災)と内容がかぶりますが、
関東大震災の時に流れたデマ、
「普段半強制的に働かされている在日朝鮮人が混乱に乗じて逃げ出し
日本人を殺そうとしている」という噂のせいで
在日朝鮮人が、推定6000人以上虐殺されたと報道されました。
(この話自体、本当だと言い切れるような物ではないのですけれど。)
また、政府も混乱に乗じて社会主義・無政府者の弾圧など、
当時は事件が大量に起こっていました。
・金融恐慌
関東大震災で大量の企業はピンチになりました。
企業らは、再建のため銀行から金を借りましたが
不況で返せるわけもなく、不良債権が相次ぎ銀行はピンチでした。
そんな時、片岡直温大蔵相が馬鹿正直にも
「今は銀行が危ないねぇ、特に渡辺銀行が・・・」などの発言を。
すると、預金者はつぶれる前におろそうと、取り付け騒ぎに。
逆に、他の銀行も危ないのだと思われ、倒産・閉店・休業相次ぎました。
結局この騒ぎは田中儀一内閣が、
「倒産しても預金は全部保障する」という特別融資で治まりました。
そしてこの金は「潰れないだろう」という大銀行に預けられ、
小中銀行が大量に潰れた中で
五大財閥銀行(三井・三菱・住友・安田・第一)が繁栄しました。
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