RED
赤は血や火と関連づけてとらえられており、 「強い生命力」、「激しい感情」、「愛」、 「勇気」、「情熱」、「怒り」を象徴する色と考えてられてきました。 色名のアカは、暗(クロ)に対して、明(アカ)とされたのが語源で、 漢字の赤は、「大」と「火」を重ねたもので、火が大きく 燃え盛るさまを表しています。 また、さまざまな色のある空間で人が真っ先に注目する色が赤であることが、 実験で 確かめられています。 そのため、赤は道路の標識などに 最も多く用いられている色なのです。 そして、赤には「エネルギーの発散を促す」効果もあります。 アドレナリンの分泌を促し、適度な興奮を誘ってパワーを引き出すという説もあり、 それを応用したのが「闘牛」です。 しかし、赤い布を見て興奮するのは、牛ではありません。 闘牛士自身や観衆の方です。 その興奮や熱狂にあおられて、牛の気持ちが高ぶり、突進するという寸法なのです。 |