<ギリシャ>
大空をめぐるおおぐまの親子


カリスト(アルテミスの侍女)が、ゼウスの子を身ごもっていることを知った アルテミスは、ひどく怒って呪いの言葉をあびせかけました。

するとカリストの両うでには荒い毛がはえ、爪はとがって
獣の爪に変わり、花のようなくちびるも深くさけて獣の両あごとなり、 悲しげに泣き叫ぶ声も熊の吠え声になってしまいました。

大神ゼウスはふびんに思い、カリストをおおぐまに、 その子をこぐま座の姿に変え、
カリストと共に星座として北の空にすえました。

大神の后 ヘラはねたみ深く、カリスト親子が幸せになったのを見ると 我慢が出来ませんでした。そこでヘラはカリスト親子の星を、海に入って休むことができないように、たえず北の空をめぐらせたのです。



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海に入れないよ〜
















<インディアン>
北極星の精


昔、猟師の1群が遠い国まで狩りに出かけて道に迷ってしまいました。
かしらは会議を開き神々に生けにえをささげて、村の方角を教えてくれるように祈りました。

そしてたき火の周りで踊っていると、どこからともなく1人の子供が現れました。目のキラキラ光る子供で、
「おれは北の星の精だ。お前達の村はここから遠い遠い北にある。おれのあとについて来るがいい。」といいました。

猟師たちが喜んで子供の後についていくと、ついに村にたどり着きました。
そこで再び会議を開き、その北の星を「いつも動かぬ星」と名づけることにしました。

そしてその 猟師たちが死ぬと、空に昇って行って星になりました。それがいまでも北極星について行くように回っているといいます。




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