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ある日、アクタイオンは鹿狩りの帰りに、草生い茂る谷間へさまよい入っていきました。 すると、ほら穴の前の泉に入っている1群の女達がいて、 そのあるじは
月と狩りの女神アルテミスでした。
アクタイオンを見つけると、女達はあわてて女神をとりまき、女神も急いで弓矢を取ろうとしましたが、近くになかったのです。
そこで女神はアクタイオンの顔に手で水をはねかけ、 「無礼者。裸のアルテミスを見たと話せるものなら話してみるがいい」といいました。
すると、見る見るアクタイオンのひたいから鹿の角がのび、
耳がとがり、首が長くなり、手足は4つ足と変わり、全身に毛がはえてきました。
その姿を見ると、今までアクタイオンについて来た狩犬たちは、
いっせいにアクタイオンを噛み裂いてしまいました。
こいぬ座はその1匹のりょうけんメランポスであるといわれています。
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