<ギリシャ>
オリオンを刺した大サソリ


猟夫オリオンは、「天下に自分ほど強いものはいない!」と自慢し、 たくさんの動物を狩っていきましたました。
それが神々の耳に入ると女神ヘラは怒って、大サソリにオリオンの足を刺させました。
その毒でオリオンはたちまち死んでしまいました

その功績がたたえられ、サソリは星座になることが出来きたのです。
オリオンも星座になったのですが、今でもサソリを恐れて
さそり座が西に沈むまでは、東から昇って来ないといわています。




<< もどる

さそり死んじゃった
















<ポリネシア>
天にかかった釣り針


マウイは兄たちが釣りに出かけるのを見て、
「一緒に連れて行ってくれ」と頼んだのですが断られてしまいました。

そこで魔法を使って小人になり、こっそり舟にもぐりこんで沖に着いてから姿を現しました。
兄たちはおどろいて、しかたなくマウイを連れて行くことにしました。

そして釣りを始めると、マウイの竿に大物がかかったのです。
それは大きな島でした。島は魚のように暴れまわったため、
兄は小刀で切り付けました。島はあまりの痛さに跳ね回り、
舟を木っ端微塵にしてしまい、兄たちは死んでしまいました。

その時飛んでいった釣針が星の間に引っかかり、
それがさそり座の尾であるといわれています。




<< もどる





















<ポリネシヤ>
星の親子の追いかけっこ


母のタラは夫のポティキと共に魚を食べていました。
夫が「子供たちにも食わしてやろう」というと、
妻は聞き入れずに子供の分をかごにしまってしまいました。

子供たちは、母が朝まで何も食べさせてくれないと分かると悲しくて泣きました。
そして親たちが眠ってしまうと、子供たちは家をこっそり抜け出しました。

高くそびえた岩角に来ると座って泣いて、
岩のくぼみを涙でいっぱいにしてから空へ飛び上がりました。

翌日、それに気付いた両親は子供たちのあとを追いました。
岩のくぼみに光る涙で、そこまで来たことはわかりましたが、
あとどこへ行ったかはまったくわかりませんでした。

両親は悲しみにくれて空を見上げました。
すると2人の子供がきらきら輝いているのが目に入りビックリしました。
「おりておいで」と叫んでも、子供たちは見向こうとも
しないので、親たちも空へとびあがりました。

今もこの4人は星となってさそり座を作っています。




<< もどる