日本語と方言  なぜ方言ができたのか? 

方言の広がり方  方言と標準語の関係  新しい方言の誕生
 


●日本語と方言


よく電車や街で、自分と全く違う言葉で話している人を見かけませんか?

しかし、日本ではみな同じ日本語を使っているはずです!

なぜでしょう?
日本語といっても、地方によって大きな( ちが ) があるのです。

例えば、北海道と九州地方の鹿児島県の人が会話をしてもお( たが ) い何を言っているかわかりませんね!

この例を見てみてください!



お互いに何を言っているかわからないため、全く意味が通じないのです。


A:あれ、とってもおいしいよね!

B:・・・?

B:なんかいいことあったの?

A:・・・?



それに、同じ都道府県の中でも言葉が違うことがあります。

このように、同じ国の言葉で、違いが見られるとき、それぞれの地方で話されている言葉方言といいます。


では、
なぜ方言ができたのか?気になりますよね!

次へいってみましょう♪

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●なぜ方言ができたのか?


様々なところに住んでいる人達が、お互いに会って話す機会がたくさんあれば、人々の間に言葉の違いがでることはほとんどないと思います。

ですが一方で、会って話したりする機会がなければ言葉はそれぞれの地域ごとで違いがでてきます。



日本の地形には( けわ ) しい山々や流れの( はげ ) しい川が多いです。

そのため以前はその自然の壁にさえぎられ自由に交流することができませんでした

その結果、地域ごとに違った方言が生まれたのです。

また江戸時代には、日本はいくつもの( はん ) に分かれていたのですが、それぞれの藩の交流はなかったのです。

こういった制度も方言の成り立ちには大きな影響 ( えいきょう ) があったそうです。



方言がどのように広がっていくのか?見て見ましょう♪

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●新しい方言の誕生


同じ街や村のなかでも、お年寄りと若者など、年齢によって方言はかなり変わっています。

若い人達の中で新しく作られた方言のことを新方言と言います。

「面倒」や「気持ち悪い」という意味で使う「うざったい」「うざい」という言葉も新方言のひとつなのです。

また、「うざったい」というのは東京の多摩地方の方言で、

もともとは人間ではなく、動物やものに対して使うものだそうです。

こうして日本のあらゆるところで新方言が生まれていきます

もしかしたら自分でも普通に使っているのかもしれませんね☆


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●方言の広がり方


真ん中から波紋 ( はもん ) をえがくように言葉が広がっていくという考え方言周圏論 ( ほうげんしゅうけんろん ) といいます。

これは柳田國男さんという学者が考え出したものです。

柳田さんはカタツムリの方言をしらべていたところ、

東北地方の北部と九州の西部ではナメクジ

同じ東北と九州でツブリ、関東と四国ではカタツムリ

中部・四国でマイマイ、京都などの近畿地方ではデデムシ

と呼ばれていることに気づきました。

そして京都でカタツムリの方言がナメクジ→ツブリ→カタツムリ→マイマイ→デデムシ

のように変化し、それぞれが東西南北に広がっていったと考えたのです。

柳田國男 ( やなぎだ くにお ) ・・・明治時代から昭和時代にかけての民俗学者。1875〜1962年。




方言周圏論なんて言葉を知っていたら、友達に自慢 ( じまん ) できますよ!

方言について、どんどん知っちゃいましょう♪

方言と標準語の関係を見て見ましょう!

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●方言と標準語の関係


標準語とは、各地方の方言の中から採用 ( さいよう ) された言葉です。

標準語は、どこの方言の言葉から採用されているのでしょうか?


音韻や文法は東京語が多いです。

また単語は関東東京が多く、意外に結構 ( けっこう ) 関西の言葉があります。

それは関西の言葉が東京に取り入れられたからです。

標準語が東京の人々の言葉をもとにしたこと、

また関西の言葉が東京に取り入れられたことが関係しているようです。


最後 ( さいご )
新しい方言の誕生を見ましょう♪

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