光ディスクとは、レーザーの反射により情報を読み書きするもので、ここでは最近主に使われている2つの光ディスクを説明します。
CD
主に音楽の収録に使用されていますが、現在ではコンピュータ用のデータなど、音楽以外のデジタル情報も扱うことができます。
厚さは1.2mmで、大きさは直径12cmと8cmのものがあり、プラスチックよりもやわらかく軽い、
ポリカーボネートという素材で作られています。赤外線レーザーで情報が読み取られます。
パソコンなどではデータの記憶媒体として使用され、書き込みのみ可能なCD-Rと、何度でも書き込み・消去ができるCD-RWの2種類が存在します。
DVD
DVDの構造
DVDは光ディスク技術製品のひとつです。
厚さはCDと同じ1.2mmですが、DVDは0.6mmの基盤(円盤)を張り合わせているので、
見た目はCDと見分けがつきませんが、従来のCD-ROMよりもデジタル信号の容量がはるかに大きいので、最近ではCDやVHSに変わる記録媒体としてゲーム機やパソコンなどでも使われるようになりました。
DVDは大きく分けて再生専用型(DVD-ROM)、追記型(DVD-R、DVD+R)、書換型(DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RW)があり、規格がそれぞれ異なります。
基本的にはCDと原理は同じなのですが、DVDは2層構造(2層分の容量が使用できる)になっています。
そのため、2層ディスクと、2層のうちの1層のみを使用した1層ディスクの両方が存在します。
さらに、先に説明したようにDVDは2つの基盤を張り合わせて作っているので、それらのなかにも片面1層ディスク、
片面2層ディスク、両面1層ディスク、両面2層ディスクが存在します。
しかし、実際に映画のDVDなどで2層分の容量を使用したものはほとんどありません。なぜなら、2層分の容量を使用したDVDはレーザーディスクのように裏返さなければならないため、従来と同様の手間がかかってしまうのです。このため、1層ディスクのDVDを2枚使用している場合が多いのです。
データを読み込む仕組み
CDやDVDの裏面には細かい凹凸があり、この凹凸によってデジタル情報を表現しています。
凸部分からの反射波と凹からの反射波では波長の差があり、それによって発生するデジタル信号を読み取ります。
CDとDVDの違い
簡単に言えば容量の大きさの違いです。それは、光ディスク用のレーザー光の波長の長さの違いで起こるものです。
CDの波長は780nm(赤外線)なのに対し、DVDは高密度にするために650nmになっています。
※ nm:ナノメートル(0.000001ミリメートル)
各規格を支持する企業が真っ二つに別れ、激しい主導権争いが展開されています。
この次世代のDVDは、従来のDVDよりも、より波長の短い400nm程の青のレーザーを使うだろうと思われます。
光の技術に戻る