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エネルギーの変換(2)
自動車のエンジンは熱機関の一種で、熱エネルギーを運動エネルギーに変換するものです。これは難しいことを言っているように思われますが、お湯をコンロにかけて沸かすところを考えると分かりやすいです。
お湯が沸騰してくると、鍋のふたが持ち上げられて"カタカタ"動くようになりますよね?これはガスコンロの熱エネルギーが、ふたを持ち上げるという運動エネルギーに変換されたために起こることです。
このような熱機関では、熱エネルギーが直接的に運動エネルギーに変換されるわけではありません。
鍋の例では、ガスコンロの熱エネルギーが水を沸騰させて水蒸気にしたり、鍋の中の空気を熱くした時の圧力によって、フタが持ち上げてられています。
熱機関ではこうした水蒸気や熱い空気のように、エネルギーの変換を仲介するものが必要になります。このものを作動流体、動作気体といいます。
自動車のエンジンでは、燃料の燃焼に使われなかった空気と燃焼によって生まれた燃焼ガスが作動流体となります。
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