食感における擬音語とは??

「ガムをクチャクチャと音をたてて食べる」「このクッキーはサクサクだ」など、
ものを食べた時の感覚やおいしさには、よく音による表現が使われますよね。
日本語には食感を記述するのに「擬音語」がたくさん使われるという特徴があるようです。
英語にもそのような表現はなくもないようですが、日本語のように擬音語を食感に多く利用することはありません。
むしろ「○○のような」というような比ゆ的な表現が多く使われるようです。(oilyなど)
また、食べ物以外のものの材質や特性を示す抽象的な形容詞も良く使われます。
hardやelasticなどの言葉は、食感を表現するのにも使われることもありますが、工業材料などの性質を表す言葉としても定着しています。

食感の擬音語一覧
擬音語代表的な食べ物
カリカリかりんとう
クチャクチャガム
グニャグニャこんにゃく
コリコリたくあん
サクサククッキー、天ぷらの衣
シャクシャクりんご
ザラザラおこし
シコシコラーメンなどの麺類
シャキシャキキャベツなどの葉っぱ類
シャリシャリシャーベット
ツルツルスパゲティ、そーめん
ツルンゼリー、プリン
トロトロジャム、シロップ
ネチャネチャキャラメル
ヌルヌルもずくなどの海藻類
ネバネバ納豆、水あめ
パサパサパン
バリバリ固いせんべい
パリパリポテトチップスなどのスナック菓子
フワフワカステラ、わたあめ
プリプリえびなどの刺身
ホクホクかぼちゃ、いも
ボリボリ乾燥した豆


擬音語による表現が食感をイメージするのに大きな効果を持っていることは確実です。
擬音語を使うことである食べ物の食感に対するイメージを感じることができます。
たとえば・・・「このクッキーはサクサクしていておいしいよ」と言われれば、実際に自分がそれを口にしていなくても、そのクッキーの食感やおいしさを思い浮かべることができますよね♪
つまり、擬音語は日本人の食管感覚を表現するのに大事な役割をしているのです。

(参考文献:味覚を科学する 基本解説6*P148〜P151*)
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