よくかんだほうが食べ物はおいしくなるの?

「食べ物はよくかんで食べなさい」と言われたことありますよね?
そういわれる理由は「あごが
(きた)えられる」「太らない」はもちろん、
「食べ物をよくかむこと」にはすばらしい効果があるからなのです。

たとえば、
ごはんをよくかんで食べると、だ液の中の消化酵素(しょうかこうそ)が働いてデンプンが麦芽糖(ばくがとう)に分解され、甘さがおいしくでてきます。
スルメは、「かめばかむほどうまい」といわれます。
スルメには弾力があるため、自然と何度もかむので、含まれるうま味成分が長く味わうことができるのです。
また、
ゴマは人間の消化酵素(しょうかこうそ)で分解されない固いセルロースにおおわれているので、
よくかんで表面を破らないと、成分を吸収
(きゅうしゅう)することも、風味(ふうみ)を味わうこともできません。
このように、食べ物を良くかむことは、食べ物特有
(とくゆう)の味を味わったり、
さまざまな栄養成分を取り入れることに役立っているようです。

また、
味を感じる味蕾(みらい)は舌の奥歯側にあるので、奥歯でよくかむと味蕾(みらい)刺激(しげき)して味が良く感じられるそうです。


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