20世紀、人類は殺し合いを繰り返してきました。そして今 、あなたがパソコンに向かっている間にもたくさんの人々が世界中で戦争・紛争、それに伴う飢餓で死んでいっています。

しかし、それには何か意味があるのでしょうか。

 

■世界を二分化した戦争〜「冷戦」

第二次世界大戦が終わった直後、世界は”ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)”と”アメリカ合衆国(アメリカ)”の二つの巨大な国によって分断されてしまいました。

ソ連の社会主義とアメリカの民主主義が激しく対立してしまったのです。

第二次世界大戦終了後、民主主義の国と社会主義の国はそれぞれ同盟を結ぶようになりました。それが世界の二分化の原因なのです。

そして、ソ連とアメリカは競い合うように軍備を拡張するようになり、ついには核兵器を所有し合うようになりました。

さらに競争は宇宙にまで及び、相手の国を宇宙から監視する人工衛星を開発するようになりました。

 

■民族を二つに引き裂いた戦争〜「朝鮮戦争」

ヨーロッパで冷戦が始まると、朝鮮半島内では民主主義派と社会主義派に分かれた。民主主義派はアメリカの支援を受け、戦災から逃れようとしている少女

李承晩(イスンマン)を大統領とする”大韓民国”を樹立しました。

一方、社会主義派はソ連の支援を受け、金日成を中心に”朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)”を樹立しました。

これにより、朝鮮半島は二つに分断されてしまいました。

1950年6月、二国間で「朝鮮戦争」が始まりました。

 

 

 

(写真)戦災から逃れようとしている少女

 

■泥沼化した戦争〜「ベトナム戦争」

ベトナムでは南ベトナムと北ベトナムに分裂し、「ベトナム戦争」に発展しました。枯葉剤を撒き散らすアメリカ軍

このとき、アメリカ軍は南ベトナム軍を支持し、大量の軍隊を最新兵器と共にベトナムへと派遣しました。

また、アメリカ軍は北ベトナムへの空爆(北爆)を行い、そしてアメリカ軍側に戦いが有利になるように、ジャングルを枯らす薬「枯葉剤」を散布しました。

この「枯葉剤」は、ベトナムの人々に健康被害をもたらしました。例えば、未熟児(例:片手が無い、など)が生まれたりしました。「枯葉剤」による影響は戦争が終わった今も続いています。

 

 

 

 

(写真)枯葉剤を撒き散らすアメリカ軍

■繰り返される「聖戦」(ジハード)〜「イラク戦争」とその後の情勢

みなさんもニュースなどで「イラク戦争」という言葉を聞いた事があるでしょう。

2003年3月19日、アメリカ軍は大量破壊兵器(核兵器・生物化学兵器)を開発しているとしてイラクに侵攻しました。しかし、実際にはそのような兵器は見つかっていません。

現在では、アメリカはイラクにある石油が目当てで侵攻したのではないかとされています。アメリカ軍がイラクの首都バグダッドへ突撃した際にイラク政府の建物を破壊していきましたが、石油省の建物だけが破壊されずに残されているという事実もあります。

そして現在、イラクでは自爆テロが相次いでいます。イラクの人々が、イスラム教の教えに基づいて「聖戦」(イスラム世界を拡大あるいは防衛するための行為、戦い)をしているのです。

今も、こうしたテロ行為でたくさんの人が死んでいます。

 

 

このように、第二次世界大戦が終わった後も人類は戦争をし続けているのです。

次へ