ひゅーひゅー。
ユウタと河童は、風の強い場所へとやってきました。

「ユウタ、怪我しないように気をつけろ」
河童は、風の音に注意しながら言いました。
ユウタは、首をかしげます。

二人の前に、鋭い風が巻き起こりました。
「わわわ、あぶないあぶない。こいつが妖怪だ」

ユウタが風をよく見ると、イタチが飛び回っていました。

「こいつが、かまいたちだよ」
河童がいいました。