ユウタと河童は、お寺の前にやってきました。

「わぁ…。いかにも、妖怪が出そうな場所だね」
ユウタは言いました。
「確かに、そうだなぁ。」
河童がいいました。

薄暗いお墓の横から、ぶよぶよとした姿が見えました。
こっちを向いてるかは、よくわかりません。

ぶよぶよとした生き物が、よろよろと歩いてきました。
「あれが、ぬっぺらぼう。妖怪だ」
童が鼻を押さえながらいいました。

「へぇ……。う、なんか臭いな…」
ユウタも思わず鼻を押さえてしまいました。