だんだんと、おばあさんの家が近づいてきました。

「あのね…」
ユウタは、気になっていたことを聞いてみることにしました。
「妖怪はひどい悪さをするって、テレビで観たことがあるんだ」

河童が立ち止まりました。

「ほう…」
表情が、少しだけ曇っています。

「けど、実際に会った河童は全然違った。
相撲して遊んだし、妖怪のこといっぱい教えてくれたし、友達だよ」
ユウタは、言います。

再び、2人は歩き始めました。