ユウタと河童は、野原を歩いていました。

「ここら辺にいるはずなんだ…」
河童は、何かを探しています。

河童が水かきのついた手を、ある方向へ指しました。
「お。いたいた。あいつだ」
河童が指す方向をユウタが見ます。

真っ黒な身体に着物の姿をしたものが歩いていました。

「あれはなんていう妖怪なの?」
ユウタは聞きます。

「あいつは、白坊主だ」