「こんにちは。」
雪女が、微笑みました。
その笑顔もまた美しく、ユウタと河童は見とれてしまいます。

「けど、なんでこの時期に出てくるんだ?」
河童が雪女に訊ねました。

「この里へのお客さんなんて珍しいもの。歓迎しなくちゃ」
雪女はユウタを見ながら、にっこりと微笑みました。