ユウタと河童は、おばあさんの家にやってきました。

「ここって、僕のおばあさんの家…だよね?」
家の前で、ユウタは不思議そうに河童に言います。
「そうだ、ばーさんちだ。」
河童は答えます。

「妖怪…いるの?」
ユウタが不安そうに言いました。

「そりゃあ居るさ。この里だけじゃなく、世界中、どこだっているんだ」
河童はそういいながら、おばあさんの家へ入っていきました。
ユウタも急ぎ足で河童の後を追います。

「あれれ。おばあさんいないや…」
ユウタは、おばあさんの家に違和感を覚えました。

「おーい、座敷わらしおらんかー」
河童が家の奥へと叫びました。