妖怪を研究している人はいるの?
どんな人達なの?
近年まで、妖怪を研究する学者たちは異端とされてきました。
妖怪研究は低俗でいかがわしいものとされてきたからです。
その中でも妖怪研究の黎明期を担った学者達を紹介します。
●哲学者の井上円了。
妖怪を体系的、学問的に考察した最初の近代人だ。
1891年に妖怪研究会を設立し、資料を集めるため全国各地を歩き、
「妖怪学」「妖怪学講義」などを著したんだ。
●文化史・風俗史学者の江馬務。
否定されつつあった妖怪を歴史学的考察対象として復活させ、
その変遷を研究しました。
歴史学の視点からまとめた「日本妖怪変化史」では、
妖怪の正体が人、動物、植物、器物、自然物に区別されています。
●柳田国男
日本中の妖怪を収集し、1936年、論文「妖怪談義」を発表しました。
妖怪は人の感情の根底にある畏怖心や恐怖心によって生み出されもので
特定の場所に現れるのに対し、幽霊は人を目指して出ると指摘しました。
民俗学、文化人類学。
みんな、それぞれの立場から妖怪を研究してるんだね!!