■埼玉県■

●狭山茶(さやまちゃ)

埼玉県の所沢市、狭山市を中心とする狭山丘陵地域で採れるのが【狭山茶】で、

埼玉県は緑茶では経済生産の北限とされています。

狭山茶特有の甘くて濃厚な、深みのある味わいは、他の産地よりも狭山が寒いことから生まれます。

冬越茶葉が厚くなるため、新芽も葉肉が厚くなるので、コクのある味わいのお茶ができるのです。

他の産地では収穫が3回程ありますが、狭山は他の産地よりも寒いため、収穫が2回しかありません。

そうしてゆっくり熟成させることで、狭山茶特有の味わいができるのです。

また、《狭山火入》という、独特の仕上げをすることで、甘くて濃厚なお茶になります。

「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でトドメさす」という茶作り唄があるほどです。

※《狭山火入》とは、仕上げ段階で熱を加えることによって、乾燥を十分に行って貯蔵性を高めるとともに、
 加熱香気を生成させて、お茶の味や香りを良くする工程のこと。



【【特徴】】
*力強い味。
*甘くて濃厚な、深みのある味わい。


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