この作品は、イエス・キリストが
12人の弟子たちと夕食をともにし、
この中に私を裏切る者がいると告げる場面を描いたもの。
1999年に修復が終了したのだが、その作業は難航した。
過去の修復家による誤った加筆が多かったからだ。
そこで、現代の修復家たちは、不要な部分を取り除いた。
その結果、細かな描写が明らかとなった。
例えば、物語の主役であるイエスの口元が、
何かを話しかけるように、わずかに開いていることや、
メインディッシュが魚料理であること、
背景には、当時流行した
花柄のタペストリーがあることもわかった。
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