適応症と禁忌症
五章で勉強した通り、どんな症状にも温泉が効くということはありません。
温泉を利用して病気やケガの症状などを治していくことは「湯治」と呼ばれてきましたが、
医学的な見地では「温泉療養」と呼んでいる。
温泉療養には、実施してもよい病気や症状と、実施してはいけない病気や症状がある。
温泉療養をおこなってよい病気や症状のことを「適応症」という。
主に慢性の病気や症状が該当する。


例:腰痛、冷え性
温泉はどんな病気にも効果があるわけではなく、時には副作用を起こすこともある。しっかりと効果を得るためには、ちゃんとした予習が必要なのである。

 

温泉療養をしてはいけない病気や症状のことを「禁忌症」という。
急性炎症性疾患や急性感染症などが対象になっている。
基本的に、抗生物質を使用する病気や症状は温泉療養に適さないと考える。

例:インフルエンザ、がん、白血病
禁忌症
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適応症
まとめ