〜 化 学 反 応 式 の 作 り 方 〜




化学の実験を行う際...ほとんどの実験では化学反応が起きます。

しかし、その反応を文字にして表す場合、どうするでしょうか。

何の知識もなく、できるでしょうか。恐らく無理でしょう。

ここでは、まず始めに化学反応式の書き方を学んでもらいます。

化学反応式について


化学反応には、物体が燃える燃焼や、酸性の物質と塩基性(アルカリ性)の物質が反応する中和や、
電池などに使われている、酸化、還元などがあります。
この化学反応をO2H2Oなど元素記号と数字を用いて表した化学式を使って、表したのが化学反応式です。


化学反応式の書き方


反応物(化学反応の材料)を左側に、生成物(反応によってできるもの)を右側に化学式で書き、間に→を書きます」。
次に左右の原子の数が同じになるように係数(数字)をつけていきます。
係数のつけ方には目算法、連立方程式を作って解く未定係数法というのがあるのですが、
ほとんどはパズルを解くように数を合わせる目算法で解くことができます。

ここでは、水素と酸素が反応して水が発生する時の化学反応を例にして
未定係数法、目算法の2つについて説明します。

未定係数法

H2O2H2Oの係数をa,b,cとすると、
aH2+bO2→ cH2O
と、なります。
左右でHOの数が等しいので
Hについて、2a=2c、 Oについて 2b=cとなって、
よってa:b:c=2:1:2、つまり... 2H2+O2→ 2H2O
これをモデルを使って表すと...

補足…係数が1の場合、なるべく省略する事。


目算法

左にはOが2個、右にはOが1個だから H2Oを2倍。
H2+O2→ 2H2O
また、左にはHが2個、右にはHが2×1個だからH2を2倍。
よって、2H2+O2→ 2H2O


この様な簡単な反応式なら、目算法でやった方が簡単ですが、
複雑な反応式ならば未定係数法の方が良いと思います。
しかし、どちらでも正しい式は出せるので、どちらとも覚えておいて損は無いはずです。