HOME構成>錆
錆(さび)
さびとはそもそも一体何か想像してみてください。
鉄の包丁がさびたり、鉄がさびたり・・・。
鉄などの金属がさびるのも、食われるも、金属がそれを取り囲む環境と化学的に反応して、金属以外のものに変わってしまうことが原因です。
このような化学的変化を「腐食」といいます。
鉄のさびは生成する過程がとても複雑で、まだ定説がありません。
鉄がさびると、第一鉄イオン(Fe2+)というものができますが、このイオンではそのままさびにはならないため、Fe2+から酸化してFe3+となり、その後水を含んだ酸化鉄にになります。

ここでは結晶構造を持たず、形が定まっていない物質ですが、時間が経つについれて結晶成分ができてきます。普通のさびの主な結晶成分はゲーサイト、レピドクロサイト、マグネサイトと呼ばれるものです。多くの場合、さびの外側には褐色の水和酸化鉄の内層にはマグネサイトが存在します。大気中や水中にできたさびは、主にこの結晶成分と形の定まらない水和酸化物というものが混じったものです。
さびはあまり酸には溶けません。工事に使うとき、さびた鉄板を酸洗いするのですが、さびを溶かすというより、発生する酸素の作用によって、土台とのかたくしっかりついているところをゆるめ、除去しています。
構成トップへ戻る