においはもちろん鼻で感じます!
しかし、においの分子が鼻の中に入るには、実は2つの経路
が存在するのです。
その経路を左の図を見ながら説明していきます。
まず1つ目は、呼吸する(赤矢印を通る)ことによって鼻腔(ピンクの部分)を通るという、前方から鼻腔に入る
経路です。
もう1つ目は、口の中から、のどののどのほんの少し手前(黄緑矢印)を通る、後方か
ら鼻腔に入る経路です。
鼻をつまむと味がわからなくなる?
嫌いなものをどうしても食べなければならないときに…鼻をつまんで食べたこ
とはありませんか?
この時!!
もし鼻をつまむことで食べれるのであれば、それは、その味が嫌いなのではなく
、においが嫌いということです。
逆に、鼻をつまんでも食べれないのであれば、それは、「酸っぱいから」や「苦
いから」と言った、味が嫌いと言うことです。
においに関して、こんな例もあります。
アイスを食べたときに、私たちはイチゴ味やバナナ味と表現をしますよね。
しかし実際は、私たちが「イチゴ」や「バナナ」と感じるいわゆる“味”は、本
当の味ではありません。
これは……イチゴのにおいやバナナのにおいなのです!!
何種類ものフレーバーがあるアイスクリームを食べくらべてみてください!
色々な“味”があるように感じますが、鼻をつまむと味はどれも単純に「甘い」
というだけになるでしょう。
他にもこんな例もあります!
風邪をひいて鼻がつまると食べ物がおいしいと感じられな
くなることがありますよね。
その時、舌で感じるべき味(苦味、甘味、塩味、酸味、う
ま味)はちゃんと感じられているのですが、鼻からの呼吸がで
きなくなってしまうので、鼻腔ににおいが上がっていき
にくくなり、においを感じることができなくなってしまいます。
いろいろな“味”の違いは、本当はすべてにおいの違いなのです。つまりそれ
は、鼻をつまんでわからなくなるのはあくまでにおいなのですが、私たちはその
においをふだんから味だと思い込んでいるので、味がわからなくなったと感じて
いるのだということです!!
そんな味覚と嗅覚の不思議を使って実験をしてみました!詳しくは→こちらへ