鳥の嗅覚

鳥の嗅覚きゅうかくによる行動とは…！？

鳥の嗅覚きゅうかくに関係している研究は、少ないというのが今の現状げんじょうです。
その理由には、鳥が嗅覚動物しかくどうぶつだと考えられていることや、
嗅覚きゅうかくの研究自体が、他の五感に比べて少ないなどのことかもしれません。
ハトには自分の巣に帰る性質せいしつがあるそうです。
しかし、それは嗅覚きゅうかくによるものではなくではなく視覚しかくによるものかもしれません。
一般の鳥の持つ帰巣本能きそうほんのうに関しては、「磁気じきや紫外線しがいせんを感じたり見たりしているからだ」と言われています。しかし、嗅覚きゅうかくが非常ひじょうに発達はったつしたミズナキドリの自分の巣に帰る性質せいしつに関しては、間違いなくにおいが関係しているといわれています。

ミズナキドリは、朝、巣から飛び出して夕方に帰巣きそうします。
巣に戻ってくるとき、なんと！！自分の巣の上空で羽を閉とじて落下してきます。
運がわるいと、途中とちゅうで木の枝などに引っかかってしまうことがあります。

そういう時、ミズナキドリは落ちたところからヨタヨタと歩いて巣に帰ってきます。
そして、巣に帰ってくるのは、風が穏おだやかに吹いている日で、

例えば風が強すぎたり、まったく風のない日は帰ってきません。
仮に視覚しかくに頼っているなら、こんな現象げんしょうはおこらないはずですよね。

こんなことが起こるのは、巣のにおいを風がうまく運んできてくれるのを待っているからではないでしょうか？
風の状態じょうたいによって帰ったり帰らなかったり…おもしろい鳥ですね。
巣を移動してみても、においで感じているなら帰ってくるのか実験じっけんしてみたいと思いました。