香りとは
.: * 仰天ニュース!! * :.


↑ネコを怖がらずくっついているネズミ

●○概要○●
 今までは哺乳類の、匂いを嗅いだ際に反応する動きは生まれた後に学習すると考えられてきたが、
今回東京大学理学部の小早川高特任教授らの研究により、遺伝子操作手法を応用することで、
哺乳類の匂いに対する情動や行動は遺伝子により脳内に生まれたときに備わっていることを
世界で初めて証明し、これまでの常識を覆されました。

●○内容○●
 においの遺伝子を組み換えることにより、特定の神経回路を絶つと、ネズミもネコを恐れなくなる。
上図のようにくっついてさえいる。ネコ=怖いというネズミの先天的な神経回路を絶つことにより、
ネコのにおいに気づいても逃げることをしなくなるのです。

 においを感じる脳の神経回路は2つに分かれていて、下の回路を絶つとネコを見ただけで逃げるのに対し、
上の回路を絶つとネコのにおいを感じるものの、ネコ=怖いと思わず逃げることをしなくなったのである。

●○意見○●
 ネコを見たこと無くても、においの遺伝子によりネコは怖いものだ。と教えられていたのにとても驚きを覚えた。
鼻の悪いネズミはネコを天敵と認識せずに近づいて食べられてしまうかもない。
そう考えると私たちが普段何気なくかいでいる匂い1つだって、ネズミにとっては生死に関わる重大な一部!!
 ネズミだけに限らずこの研究を応用すると、ヒトの匂いに対する先天的な情動や行動を呼び起こし、
感情に影響を与えたり、食欲を制御したりするという技術が考えられるといいます。
もはや匂いによってさまざまな動物の生活が変わってきそうですね。
においはバカにできない。なおかつ興味深いとますます感じました。
 また、先生の最終目標は脳と行動の関係を嗅覚から解明することだといいます。
今回「におい」について調べていて、五感の中でも研究が一番遅れている、
とわかった後でのこのNEWSに嬉しさを感じました。

●○先生のお言葉○●
 「このマウスは仲間同士でケンカを行わないため突き詰めていけば、
人間が平和に生きる鍵を解き明かせるかもしれない。」

(今回写真を提供頂きました、親切にして下さった小早川高特任教授や坂野仁教授。ありがとうございました。)

イギリスの新聞にも紹介されました[ENTER]