日本の歴史
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日本の歴史
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中国の僧の鑑真が日本に渡来したのは 753年で、この時に多くの香木や香の調合方法などが伝わり、 日本の香り文化は飛躍的な発展を遂げました。仏教で仏に捧げる3つの品とは、香・花・明かりの順になっています。
香りは仏への供香から、神事や政治での儀式に使われ、 王朝の人々を楽しませるものとなりました。
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「万葉集」に香りについての参考となる記録があります。ショウガ・サンショウ・ミョウガ・ニラ・セリなどの名前が出ています。
また、671年の天智天皇の葬儀の時に、捧げた多くの供物の中に、沈水香(じんすいこう)と栴檀香(せんだんこう)の2つの香木の名前があります。
沈水香は、一般に「沈香木」と呼ばれ、南の国々に生えている「沈香樹」が土中にうもれ、これに菌がついて一部分が樹脂化したものです。この中で最高のものを伽羅(きゃら)と呼び、東大寺の正倉院にある香木は有名です。
栴檀香は、インドを主産地としている木で、別の名前を「白檀(びゃくだん)」といいます。
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_飛鳥時代_
_平安時代_
_室町時代_
現代の香り
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中国の僧の鑑真が日本に渡来したのは
753年で、この時に多くの香木や香の調合方法などが伝わり、
日本の香り文化は飛躍的な発展を遂げました。仏教で仏に捧げる3つの品とは、香・花・明かりの順になっています。
香りは仏への供香から、神事や政治での儀式に使われ、
王朝の人々を楽しませるものとなりました。
「万葉集」に香りについての参考となる記録があります。ショウガ・サンショウ・ミョウガ・ニラ・セリなどの名前が出ています。
また、671年の天智天皇の葬儀の時に、捧げた多くの供物の中に、沈水香(じんすいこう)と栴檀香(せんだんこう)の2つの香木の名前があります。
沈水香は、一般に「沈香木」と呼ばれ、南の国々に生えている「沈香樹」が土中にうもれ、これに菌がついて一部分が樹脂化したものです。この中で最高のものを伽羅(きゃら)と呼び、東大寺の正倉院にある香木は有名です。
栴檀香は、インドを主産地としている木で、別の名前を「白檀(びゃくだん)」といいます。
平安時代の文学作品で、香りに最も関連しているのは紫式部の書いた
「源氏物語」で、当時の
王朝文化での香りの様子がよく分かります。
当時は室内に香りを満たしたり、衣服に香りを焚きしめる「
空薫物(そらだきもの)」・「
衣香(えこう)」などが中心で、寺院で使われる「供香」とは別に、
「薫物」と呼ばれる
練香(ねりこう)が使われました。これは香木や麝香(じゃこう)等、
その他多くの香料を混ぜ合わせ、蜂蜜や梅肉と練って壷に入れ、土中に埋めて香りを熟成させ、それを丸薬状にしたものです。
直接火をつけるお香とは異なり、適度な熱で煙をたてないように焚きます。
薫物合わせは、香りの優劣だけでなく、その香りに関連した詩歌を詠むことなどの文学的素養も含め、
教養・品質を磨く
王朝人の最高の遊戯でした。

↑実際にお香を聞いて見た
←びゃくだんや香木などの図
練香(ねりこう)が使われました。これは香木や麝香(じゃこう)等、その他多くの香料を混ぜ合わせ、蜂蜜や梅肉と練って壷に入れ、土中に埋めて香りを熟成させ、それを丸薬状にしたものです。直接火をつけるお香とは異なり、適度な熱で煙をたてないように焚きます。
薫物合わせは、香りの優劣だけでなく、その香りに関連した詩歌を詠むことなどの文学的素養も含め、教養・品質を磨く
王朝人の最高の遊戯でした。

↑実際にお香を聞いて見た
←やくだんや香木などの図

奈良時代に発生した「香」は、宗教目的の焼香などのような「供香」から平安時代には室内に香りを満たす「空薫物」や、衣服に香を焚きしめる「衣香」などへ移り変わっていきました。
15世紀、足利義政建築の「東山山荘(銀閣寺)」を中心に栄えた
東山文化は公家の文化と武家の文化が融合し、禅の影響を受け、
それにより建築様式や建物の内装、さらに、道具類や美術品の雰囲気が大いに変わり、その中で
香道が形成されるようになります。
---香道---
茶道、華道と並び、日本の三大芸道のひとつとして今に伝えられる香道。
香道では香りを「嗅ぐ」とは言わず「聞く」と表現しています。組香という遊びもあります。
組香では、2種類以上の香木が用意され、同じ香りをあてる、などといった遊びを楽しんでいました。
香道は、香りと文学を干渉する極めて知的で優れた遊びの世界といえるでしょう。
心を集中する香道は、知的で優れた遊びの世界といえるでしょう。
マリー・アントワネットなどの16〜18世紀にその基礎が育った香水は、フランス革命(18世紀)以後も人々によってもてはやされ、その香りを作る
調香師も事業を広げていきました。
一方、当初は神経痛や風邪に効くと有名だった「オーデコロン」や今のコロンなどが作られるようになっていきました。
18世紀中頃から急速に発展した化学技術が作り出した
「合成香料」の活用によって、それは
自然のにおいに近づけられるようになりました。ストレスの多い現代社会の中で、自然志向の香りは生活環境と深くかかわっています。
香りの歴史は宗教儀式から始まり、4つの方向へと発展したと考えられています。1つは呪術から医学。1つは環境の浄化。1つは化粧品。1つは食品です。
香り物質は、もともと自然のものでしたが、社会が複雑化し香料の需要が伸びてくると、合成香料が求められるようになりました。気持ちまで変えてくれる香りは、「美」と「健康」をもたらす大切な手段なのです。
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