文化歴史の香り 沈水香
.: * 沈水香 * :.

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「風船を割ってください!
風船の中に香りが詰まっています!」
豊臣秀吉。徳川家康。
歴史に名を残す権力者たちがこぞって
手に入れようとしたもの。
それはなんと、熱を加えると良い香り
を放つ木、香木だったのです。
香木の中でも代表的なものが沈水香といわれるものです。
沈水香は、東南アジアなどで採れる
ジンチョウゲ科の常緑高木の
枯れ木や倒れた木に細菌がついて
樹脂化して 固まったものです。
水に入れると沈むことから沈水香と
呼ばれるようになりました。
沈水香の中でも有名なものを
伽羅といいます。
奈良時代、聖武天皇の遺品として東大寺に献納された
「蘭著待(らんじゃたい)」
は、伽羅のなかでも最高のもの
として有名です。
「蘭著待(らんじゃたい)」とまでは
いきませんが、
伽羅の香りをお楽しみください。