「犬はにおいの世界を見ている」
犬は、私たち人間にとっても古いつきあいの動物で、とても人間と親密な関係にあるといえます。
犬が家族って言う人多いですよね?
人間社会での犬の活躍の場はとても広いです。
たとえば番犬や、麻薬を発見する麻薬犬など。
「犬はにおいの世界を見ている」という言葉があります。
これは、犬にとってにおいが大きな生活行動の一部だということを表しています。
警察犬や麻薬犬では、強力な嗅覚が発揮されています。
犬の嗅覚によって防げた犯罪があるのではないのでしょうか?
犬の鼻は夜に利く
災害救助犬はさまざまな訓練を積んでいます。
セントバーナードというからだの大きな犬を聞いたことはありませんか?
セントバーナードは、アルプスなど山岳や雪の中に埋まった人を探すことでも有名です。
人間では何時間もかかる作業を、セントバーナードは数分でやり遂げます。
ただ、時間帯や天候、気温。いろんな条件で訓練しないと結果がでないともされています。
また、統計によると、訓練された救助犬による救助者の発見率は、日中よりも夜のほうが高いそうです。
なぜ夜の方が嗅覚の感度が上がるのか、その理由は分かっていませんが
人間でも、他の感覚が制限された方が、他の感覚が発達するとされています。
また、違う報告では、雪の中に埋まった人を探す場合、多くの人が歩いた場所であっても、
犬はその下に人が埋まっていることを感知するのです。
これより、犬は人を探すとき、足の方のにおいより、頭部の匂いを認識し探している
のではないかともいわれています。
人間の体臭は首の後ろが一番強いというのが関係しているのかもしれません。
「人間の○倍の嗅覚」の真実
人間の鼻が犬にかなわないのは100も承知ですが、それでも人間の嗅覚もすごいんです!
調香師など、 においを嗅ぐ訓練をしている人は、数千もの香りを嗅ぎ分けることができます。
また、においを分析する最先端の機械で認識できないものさえ、調香師は感じ取ることができるのです。
ただ、生きている物にもそのときの体の調子というものがあります。
体のコンディションはもちろんですが、精神的条件や年齢、また一日の中で朝、昼、晩でも変わります。
上で、説明したように犬は昼と夜だったら夜のほうが嗅覚がすぐれているのです!
犬の鼻は人間の何万倍、一億倍の感度がありますが、
犬の嗅覚も、犬の種類や年齢、
訓練などで大きく変わってくるし、 比較基準があまりにあいまいな現時点で、
犬は人間の○倍とするのは無意味なことなのかもしれませんね。
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