レモンの香りはイモリの性フェロモン…？

すっぱいフルーツの代表であるレモン。レモンの香りの主成分は、レモネンと呼ばれる物質です。
レモネンは時間が経つと次第に酸化し、においを変えます。そのにおいはまるで、オレンジのような香りです。
しかし、オレンジの香りの主成分には、レモネンは含まれていないのです。
不思議ですね。ただ似ているだけなのです。
レモネン特有の刺激臭が酸化によって弱まり、オレンジのようなにおいになるのだとされています。

また、レモネンは多くの動物にとっても苦手な香りで、犬も猫も、この香りを嗅ぐと逃げていってしまいます。
犬や猫におしっこをされて困るかたは、レモンの汁をまいてみてはどうですか？
レモンの香りを好む数少ない動物の中にイモリがいます。
レモネンの香りに強く反応するのです。
その理由はまだはっきりとはしていませんが、イモリのメスが産卵期に分泌する
分泌物に近いとの報告もあります。
レモンの香りはイモリのフェロモンに近いのかもしれませんね。