
| 雨をふらせた月 |
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夜鷹は、ブーメランや槍、膝掛けをつくっていました。美しい模様を つけた武器や、あたたかそうな膝掛けができると、月が やって きました。月は、夜冷えるので膝掛けを貸してほしいと頼みます。 しかし、夜鷹は「自分がつくったものは、誰にも貸さない」と断ります。 月は、それなら武器を少しくれないかと頼みます。しかし、夜鷹は 「自分がつくったものは、誰にもあげない」と断ります。 月はだまって 去り、小屋をつくってなかに入り、大雨をふらせます。雨はふりつづき、 大地は水におおわれ、夜鷹はおぼれ、武器も流され、 膝掛けも水浸しになってしまったということです。 |