オーストラリア(アボリジニ)の神話

雨をふらせた月
夜鷹は、ブーメランや槍、膝掛けをつくっていました。美しい模様を
つけた武器や、あたたかそうな膝掛けができると、月が やって
きました。月は、夜冷えるので膝掛けを貸してほしいと頼みます。
しかし、夜鷹は「自分がつくったものは、誰にも貸さない」と断ります。
月は、それなら武器を少しくれないかと頼みます。しかし、夜鷹は
「自分がつくったものは、誰にもあげない」と断ります。 月はだまって
去り、小屋をつくってなかに入り、大雨をふらせます。雨はふりつづき、
大地は水におおわれ、夜鷹はおぼれ、武器も流され、
膝掛けも水浸しになってしまったということです。



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