
| 気後れした神 |
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世界が闇につつまれていたとき、神々は集まって火を焚きました。
そのとき、傲慢で強靱な神テクシステカトルは、みずからこの火に 飛びこんで太陽になると豪語します。しかし、実際に飛びこむ段に なると かさぶたにおおわれた醜い神ナナウアツィンでした。 ナナウアツィンは 太陽に、テクシステカトルは月になったのです。 |
| ケツァルコアトルがつくった月 |
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ケツァルコアトルは、「羽毛におおわれた蛇」を意味する 古代メキシコの神。 深い闇におおわれた世の初めに原初的な男女の 神々がいました。ケツァルコアトルはその末の子ども。神々や火、 大地や人間をつくった神です。その後、太陽の時代が 四つ訪れますが、いずれも滅びます。そして五つ目の太陽の時代が 現世です。 ケツァルコアトルは、創造神テスカトリポカとともに火を 創造し、人をつくりました。そして暗闇を照らす太陽と月をつくったと 伝えられています。 |