インドの神話

原人プルシャの心臓から
アーリア人が記した『リグ・ベーダ』という聖典の中に、原人プルシャの
物語があります。「プルシャ」は、「人間」や「男」を意味する
サンスクリット語で、宇宙の根源であり、万物そのもの。神々が
プルシャを犠牲として捧げるために殺したとき、プルシャの眼から
太陽が、心臓から月が、息から風が生まれたといいます。 太陽も月も
海から生まれたという物語もあります。神々がアムリタという不死の
飲み物を得ようと相談し、大海を攪拌かくはんすると得られることを知ります。
神々が大海を攪拌するとしだいに乳化し、そこから太陽と月が出現し、
ついにアムリタを得たというのです。
その物語は、さらに日食と月食の由来も伝えています。アムリタを
めぐって神々と悪魔が争います。悪魔がアムリタを飲み始めたとき、
太陽と月がそれに気づき神々に知らせます。神がその悪魔の首を
切り落としますが、アムリタを飲んだために、首だけは生き残ります。
そのため、悪魔は太陽と月を恨み、ときどきそれをかくし、日食や
月食になるということです。



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