第四回〜電気を通すもの、通さないもの気付けばもう四回目を迎えました『学習編』であります。 四回目ともなれば相当、静電気についてわかってきたのではないでしょうか。 え?わかりきってることばかり? ……まあ、ともかく、 第二回では既に、物体は接触したりこすり合わせたりすると帯電するということを学びました。 しかし、全ての物体が簡単に帯電する訳ではありません。 物体には帯電しやすいものとしづらいもの、電気を流しやすいものと流しづらいものとがあるんです。 では、ここでも簡単な実験をしてみましょう。 実験5 今回の実験では電気を通すものと通さないものとを確かめましょう。用意するものは、どのようなものでもいいので電流を流すことのできる装置とそれを確かめられる装置??、・・などです。 『電流を流すことのできる装置とそれを確かめられる装置』って何だ! って思いますよね?すいません。こんな感じの装置です。 上に挙げた用意するものはあくまで一例です。電流を流す対象は何でもいいので自分でも色々考えてみてください。 では早速やってみましょう。 上の装置で電球が光ったら、物体に電流が流れたことになります。 やってみましたか? 今は結果だけ教えておきます。 まず、銅やアルミニウムは電気を通します。ガラスや木、塩化ビニル管は通しません。 これだけしか調査しないのではよくわかりませんが、もっと何十種類の物体にこうやって電気を通してみると電気が流れる物体と流れない物体が見えてくるでしょう。 たとえば金属はよく電気を通すのに、プラスチックの多くは電気を通さない・・といった具合です。 では、まとめましょう。 金属など、電気をよく通すものを"導体"といいます。 導体は電気が流れやすいので、帯電してもすぐに電気を逃がしてしまうという性質があります。 逆に電気を通しにくいものを"絶縁体"や"不導体"や"誘電体"と言ったりします。 何故、誘電体というのかは後でわかると思います。 絶縁体は帯電したら電荷を維持する力が強いという性質を持っています。 他にも"半導体"などがあります。 <POINT> 導体・・・電気を通す物質 絶縁体・・不導体、誘導体ともいう。電気を通さない 半導体・・導体、絶縁体の中間の性質を持つ 今回、物質には導体、不導体のように電気を通すものと通さないものがあるとわかりました。 もちろんどちらの物質も静電気を発生させることができます。しかし、その発生のしくみは導体と不導体とで微妙に異なっています。 次の『学習編 第五回〜静電誘導』ではそのしくみの違いについて学習していきたいと思います。 |