第八回〜日常生活と静電気


はい、こんにちは。
基礎知識の学習は今回がラストです!
今回も前回と同様、『実用編』との関わりが強い内容を学んでいきます。
それでは、早速いってみましょう。
日常生活の中ではしょっちゅう発生する静電気ですが、発生の仕方は様々です。
まずはその種類を紹介していきましょう。

接触帯電・・・二つの物質が接触した時に起こります。
         物と物が触れ合っただけで起こるんだから、それはもう常に起こっているとい
         ってもいいくらいです。

摩擦帯電・・・物と物をこすり合わせた時に起こります。
         服としたじきをこすり合わせて髪を立てたこと、ありますよね?

はく離帯電・・触れ合っている物をはがした時に起こります。
         シールはがした時とかも、実は静電気が発生しています。

衝突帯電・・・物と物がぶつかり合ったときに発生します。

これらのことが原因で起こる詳しい静電気現象に関しては『実用編』で取り上げます。
さて、人間はこのような現象によってほんの少しの事で帯電しています。
では具体的にどういう動作によってどれだけの電気が発生するのか見ていきましょう。


<動作と帯電電位>(気温20度、相対湿度30%「静電気ハンドブック」から)

(気温20℃、湿度30%の時の数値です。それ以外の条件によっても数値は上下します。)
これだけではいまいち感覚がつかめないと思うので、どれだけ人が帯電しているとどんな影響があるのかも見ていきましょう。


<人体の帯電電位と電撃の強さ>(「静電気安全指針」労働省産業安全研究所から)

これで大体はわかったでしょうか?
<POINT> 主に二つの物質が接触した時、摩擦した時、はがした時、ぶつかり合った
       時に物質は帯電する。


さて、今回で『学習編』も終了です。
これでようやく静電気についての基礎知識の学習は一段落したことになります。
次からは『実用編』です。
『実用編』では『学習編』で学んだ知識をふまえて、日常的に起こる静電気についてとその対処法、そして静電気を利用した物などを紹介していきます。
それでは!

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